一般整形外科
中高年の関節・腰・頸部の痛み、外傷による捻挫・骨折など幅広く対応します。
外来診療における保存療法を中心に行います。
整形外科では運動器(骨・関節・筋肉など)の診療を行います。その治療方針には大きく以下の2つがあります。
- ❶ 運動器の構造はそのままで、機能を向上させる
- ❷ 運動器の構造自体を変化させる
このうち❷は手術を意味しており、外来診療の目的は❶にあたります。まずは運動器の問題を的確に捉え、現状の構造が最大限の機能を発揮できるよう、投薬、注射、物理療法、運動器リハビリテーションなどの方法を組み合わせて行なってまいります。また、整形外科医としての長年の経験・正確な診断をもとに手術の必要性を的確に判断し、必要であれば近隣病院へ紹介いたします。
肩関節外科
整形外科全般の中でも肩関節の診療を得意としています。
多くは外来診療で治療可能ですが、必要があれば近隣病院で手術を行います。
肩関節疾患の診療は一般に難しいと言われますが、その一つの要因は五十肩という言葉だと思います。「五十肩だから大丈夫」と侮り適切な時期に適切な治療が施されず、病状が進行してしまうことがしばしばあります。
私は肩関節が専門で、関節鏡視下手術・人工関節・骨折の手術など、2000件を超える肩関節手術を執刀してきました。同時に、その何倍もの肩関節の問題を抱えた患者様の外来診療も行ってきました。
当院ではその経験を活かし、一人でも多くの患者様の肩関節の問題を解決したいと思っております。必要であれば、近隣病院(常盤台外科病院、豊岡第一病院)で手術を行います。
スポーツ整形外科
現在見られる障害のみならず、その障害が生じた原因にもアプローチ。
末長くスポーツを続けていける身体を作ります。
スポーツで生じた障害への治療で重要なことは、障害自体への治療のみではなく、その障害が生じた原因を改善していくことです。
同じようにスポーツを行っていても、全ての人に障害が生じるわけではありません。したがって、障害が起きるには何かしらの原因があるはずです。
練習量なのか、身体の使い方なのか、あるいは筋肉や関節の構造の問題なのか。その原因を患者様と一緒に考え、的確に捉え、改善していく。そして、末長くスポーツを楽しんでいただけるよう、スタッフ一同努めて参ります。
リハビリテーション
骨・関節・筋肉の構造を変えずとも、機能を改善することは可能です。
身体の機能を最大限に引き出し、症状を改善させることが目標。
残念ながら外来診療では、骨・関節・筋肉の構造自体を大きく変化させることはできません。ただし構造が改善しなくとも、症状を改善させることはできます。現状の問題点を診察・検査でしっかりと捉え、運動器の機能を向上させれば症状の改善は可能なのです。
関節の動きを良くすること、筋力を向上させること、的確な身体の使い方を知ること。そのために運動器リハビリテーションを行います。そこへ投薬・注射あるいは物理療法といった対症療法を組み合わせ、より効果的にリハビリテーションを進めていく。これが当院のリハビリテーションの考え方です。
骨粗鬆症治療
骨粗鬆症による骨折は、場合によって寝たきりの状態を引き起こします。
元気で長生きをする、健康寿命を伸ばすため骨粗鬆症に立ち向かいます。
骨粗鬆症とは骨が弱くなり、容易に骨折を起こす疾患です。骨折を起こすと、痛くて思うようには動けず、筋力が低下してさらに動きにくくなり、さらに骨粗鬆症が進行し骨折しやすくなる。こんな悪循環に陥らないように、骨粗鬆症の治療は極めて重要と考えます。
現在、骨粗鬆症の治療薬にはその作用、投与方法が異なる薬がたくさんあります。その中から最適な薬を選択し、そして漫然と継続するのではなく的確・丁寧に骨密度測定・血液検査などを行っていく必要があります。
元気でイキイキと長生き、つまり健康寿命を伸ばすこと。今後の医療のワンランク上の目標であると思っています。