塩野整形外科

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「肘・手」の疾患・外傷

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ここでご説明させていただいております内容は、あくまでも一般論です。
当てはまらないこともありますので、お困りの症状がある場合には、お気軽にご来院ください。

テニス肘
(上腕骨外上顆炎)・
ゴルフ肘
(上腕骨内上顆炎)

◎ 原因

手関節や手指を動かす筋肉は肘関節周辺の骨についています。手関節や手指を使いすぎると、筋肉が骨に付着する部位に炎症を起こし痛みが出ます。

◎ 症状

手指、手関節を動かしと時に肘関節の痛みが強くなります。一般に肘関節を動かしても痛みは変わらないことが多いです。

◎ 治療

使いすぎによる症状ですので、なるべく手指を使わずに休めてあげることが重要です。それでも症状が強い場合には、炎症を治めるために投薬、注射、物理療法を行います。また、ストレッチが有効なことが多いです。

肘部管症候群

肘関節の後方(肘がしら)をどこかにぶつけると、ビリッとした痺れが出ることがあります。これは肘関節の後方にある肘部管という部分を通る尺骨神経という神経が、刺激されて起こる症状です。ぶつけたりしなくても常時手指の痺れが出る状態を肘部管症候群と呼びます。

◎ 原因

肘関節への負担が大きすぎたり、肘関節の変形(幼少期の骨折や変形性関節症)が原因で起こることが多いです。

◎ 症状

薬指・小指の痺れが生じます。進行すると手指の運動が鈍くなり、細かい動作が苦手となります。

◎ 治療

まずは投薬などで、肘関節の炎症を改善させ、神経の修復を促します。ただし進行してしまった場合にはこのような治療はあまり効果がないことが多く、進行する前に対処する必要があります。

手根管症候群

手関節の掌側には正中神経という神経が通るトンネルがあり、手根管と言われています。

◎ 原因

手関節に炎症をきたし、トンネルの屋根が厚くなり神経を圧迫します。

◎ 症状

親指から薬指にかけての痺れがでます。手関節の位置によって痺れが強くなる傾向があります。進行すると親指の運動に関係した筋肉が障害されます。

◎ 治療

手関節の炎症を軽減させ、内服薬で神経の修復を促します。進行してからでは治療が困難となることもありますので、早めにご相談ください。

腱鞘炎
(バネ指・ドゥケルバン病)

手指を動かすための腱はグラグラぶれないように、所々がバンド(腱鞘)で支えられています。

◎ 原因

手指、手関節の使いすぎると、腱と腱鞘が擦れて炎症を起こします。

◎ 症状

手指、手関節を動かした時の痛み、引っ掛かり感を生じます。バネ指の場合には指が曲がったままで伸ばせなくなることもあります。

◎ 治療

使い過ぎによる症状であることが多いので、基本的には患部を安静とし、投薬も同時に行い炎症を鎮静化させます。それでも効果がない場合には注射を行います。

ヘバーデン結節・
母指CM関節症

手指の関節も継続的に使用していくことで、関節軟骨が消耗します。手指の第1関節(DIP関節)に起きたものをへバーデン結節、親指の付け根に起きたものを母指CM関節症と呼びます。

◎ 原因

基本的にはご年齢による変化です。リウマチとは異なります。

◎ 症状

手指の関節の痛み、変形を認めます。

◎ 治療

投薬による炎症の鎮静化をはかります。

肘内障

幼児の手を引っ張った時に、肘関節が脱臼しかかる(亜脱臼)ことをいいます。幼児の場合、肘関節の靭帯がまだ十分に強くないために生じやすくなります。
肘関節が脱臼したというよりも、手関節、肩関節が脱臼したと感じることが多いです。一般には整復可能なことがほとんどですが、より早期の受診が望ましいといえます。

肘関節周囲の骨折

転倒して手をついたり、肘を直接強打したときに生じます。肘関節付近の骨折では軽度の骨のずれが大きな後遺症を残すこともあり、注意を要します。特に幼児期の肘関節周辺骨折は、成長障害を残すこともありますので、疑った場合にはできるだけ早期の受診をおすすめします。

橈骨遠位端骨折

転倒して手をついた時に、手関節の骨(親指側の骨を橈骨と呼びます)が骨折してしまうことがあります。特に骨粗鬆症の方では頻度の高い骨折です。骨折部で大きくずれてしまうことも多いため、しっかりとしたギプス固定が必要な骨折ですので、早めの受診をおすすめします。

マレット指

手指の一番先にある末節骨の一部が骨折してしまうもので、いわゆる「突き指」のように指の先端から力が加わり生じる骨折です。手指の第1関節(D I P関節)が掌側に曲がったままの状態で、自分の指の力では伸ばせなくなります。ギプス固定だけでは治癒せず、手術が必要になることが多いです。