ここでご説明させていただいております内容は、あくまでも一般論です。
当てはまらないこともありますので、お困りの症状がある場合には、お気軽にご来院ください。
骨粗鬆症
年齢とともに骨量は減少していきます。特に女性では閉経後から急激に骨量が減少していきます。
◎ 原因
骨は常に作る(骨形成)、壊す(骨破壊)を同時に行なっております。そのバランスが乱れると骨は徐々に減っていきます。
◎ 症状
骨粗鬆症自体には明らかな症状はありませんが、骨が弱くなると骨折を起こしやすくなります。明らかなケガがなくても、ちょっとしたものを持ったり、くしゃみをしただけで骨折を起こすことがあります。
脊椎椎体骨折、大腿骨骨折、手関節骨折、肩関節骨折が代表的です。
◎ 治療
骨折を予防するために食事療法のみでは十分でないこともあり、薬物療法行うことが推奨されています。骨密度の測定に加え、血液検査で骨代謝の状況を把握し、適切な治療を選択して行います。目に見える症状の改善に乏しい疾患ですので、定期的に検査を行い、治療の効果を判定していくことも重要です。
関節リウマチ
免疫が自分自身の関節を攻撃してしまい、関節が破壊されていく疾患です。
◎ 原因
自分を守るはずの免疫機能が、何らかの異常により自分の体の一部である関節を攻撃してしまう疾患です。原因は完全には明らかになっていませんが、遺伝的要因も大きいと言われています。
◎ 症状
全身の複数の関節に炎症を起こします。関節のこわばり、痛み、脹れ、進行すると特有の変形をきたします。
◎ 治療
画像検査、血液検査を行い早期に診断し、進行してしまう前に治療を開始することが重要と言われています。
胸椎圧迫骨折
背骨は首から腰まで繋がっており、そのうち胸の高さに当たる部分を胸椎と呼びます。胸椎も骨粗鬆症の方の場合には、軽微な外力で骨折することがあります。圧迫骨折が多発すると背中が丸くなってしまいますので、骨粗鬆症の治療をしっかりと行い予防することが重要です。
肋骨骨折
通常は転倒して大きな外力が加わった時に生じますが、骨粗鬆症の場合にはくしゃみなどの軽微な外力でも生じます。骨折は基本的には自然治癒を待てば良いのですが、肋骨の奥にある肺の障害が起きないように注意していく必要があります。