ここでご説明させていただいております内容は、あくまでも一般論です。
当てはまらないこともありますので、お困りの症状がある場合には、お気軽にご来院ください。
腰椎変形性脊椎症
背骨と軟骨が順番に積み重なっていますが、継続的な負荷が加わると軟骨が損傷を受け、骨も変形していきます。これを腰椎変形性脊椎症または変形性腰椎症といいます。
◎ 原因
基本的には年齢による変化と言えます。
◎ 症状
腰部の痛み、動きの悪さを認めます。
◎ 治療
症状に応じて、投薬、注射、物理療法といった対症療法を行います。状況によってはリハビリを行い、筋力を向上させ痛みが出にくい腰椎を目指します。
腰椎圧迫骨折
脊椎の背骨が潰れてしまうことを、圧迫骨折と呼びます。
◎ 原因
高所からの転落といった外傷でもおきますが、特に高齢者の方では明らかな原因もなく生じることがあります。
◎ 症状
痛みの強さには、大きな個人差があります。起き上がれないほどの痛みである場合から、ぎっくり腰くらいの感覚であることもあります。
◎ 治療
基本的には安静で骨が固まるを待ちます。しかし、固まるまでには1ヶ月半程度を要することが多く、その間に骨の変形が進んでしまこともあり、最悪の場合には脊髄を圧迫・損傷してしまい、足の麻痺をきたすことがあります。注意深い経過観察が必要です。
腰椎椎間板ヘルニア
背骨(脊椎)には内部に神経が通るトンネルがあります(脊柱管)。背骨と背骨の間には軟骨(椎間板)がありますが、その一部が膨れ上がり、神経のトンネルに出っ張ることを椎間板ヘルニアと言います。
◎ 原因
椎間板は年齢により徐々に損傷されます(変性)。そのため強度が落ち潰れていくと、その分周囲へ膨れ上がり、これをヘルニアと呼びます。
◎ 症状
ヘルニアが脊柱管内に出っ張ると、そこを通る神経(両下肢に達する神経)を損傷させ、下肢の痛み、痺れが生じます。
◎ 治療
椎間板ヘルニアがあっても症状は軽微、あるいは症状がないことも多いです。その状態を目標に、投薬、物理療法などを行います。症状が改善しない場合には手術を要することもあります。
腰部脊柱管狭窄症
背骨の中の神経が通るトンネル(脊柱管)が、狭くなることを脊柱管狭窄症と呼びます。
◎ 原因
脊柱管は年齢による骨の変形に伴い、徐々に狭くなっていきます。その結果、脊柱管内を通る神経が圧迫され、下肢の痺れ、痛みが出現します。
◎ 症状
普段はなんともなくても、しばらく歩いていると下肢の痺れ・痛みが出現し歩けなくなり、しばらく休憩すると症状が改善し再び歩ける。しかし、しばらく歩くと再び同様の症状が起きる。これを間欠性跛行といい、本症の特徴といえます。
◎ 治療
投薬、注射、筋力訓練などで症状の鎮静化を図ります。症状が改善しない場合には、手術を要することもあります。
腰椎すべり症
腰椎は本来規則正しく積み重なっていますが、その並び方がずれてくることをすべり症と呼びます。
◎ 原因
一般的には年齢による変化で、椎間板・椎間関節(背骨と背骨のつぎ目)が損傷されることで生じます。また、若年の頃に腰椎分離症が生じていたことですべり症をきたすこともあります。
◎ 症状
腰痛、すべりの部分で脊柱管が狭くなることで脊柱管狭窄症の症状を起こすことがあります。
◎ 治療
投薬、注射、物理療法、リハビリでの筋力強化で症状の鎮静化を図ります。
腰椎圧迫骨折
背骨の骨が潰れるように骨折してしまうことを圧迫骨折といいます。高所からの転落時に起きやすいのですが、